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八ッ場ダムの必要性
更新日:2020年10月8日
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利根川の治水対策
吾妻川は利根川上流域の流域面積の約1/4を占める利根川の主要な支川のひとつです。この吾妻川流域には、支川の四万川に群馬県が設置した四万川ダム以外、洪水調節施設はありません。
八ッ場ダムは大雨などによって川の水が増大したときに大量の水をダムに貯水し、放流量を調節して下流へ少しずつ水を流すことにより洪水の発生を防ぐ洪水調節機能があります。この洪水調節により、吾妻川流域はもちろん群馬県内の利根川流域のほか、利根川下流部の埼玉県・東京都・千葉県・茨城県・栃木県など広域にわたり洪水被害が軽減されます。
流水の正常な機能の維持
ダム下流の吾妻川における魚類の生息・生育環境の確保、名勝吾妻峡の景観保全のために必要な最低限の流量を確保し、流水の正常な機能維持・増進を図ります。
水道水等の安定供給
下流部に首都圏を抱える利根川は、特に水道水の需給がひっ迫しており、八ッ場ダムに参画している茨城県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都は、河川に多くの水が流れているときだけ取水が可能な不安定な状態での取水を余儀なくされています。
このため近年でも平成24年、25年と取水制限が実施されています。
八ッ場ダムが完成したことで、水道用水としては茨城県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都の18区・78市・43町・8村、工業用水としては群馬県・千葉県の9市・5町という広範囲に供給が可能となります。
また不安定取水も解消され、利根川水系の水利用の安定化が図られます。