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前田国土交通大臣と群馬県知事、長野原町長、東吾妻町長、地元住民等との会談(概要)
日時:平成23年12月22日(木曜日)19時50分~20時05分
場所:長野原町山村開発センター
<前田大臣入場 拍手>
前田大臣
皆さんこんばんは、大変遅くなりました。お待たせを致しました。この2年間、皆様方には大変ご迷惑をかけつらい思いをさせました。やっとこうやって、お詫び方々皆様方に報告に参ることが出来ました。さらに遡れば、60年近く地元の皆様方には、それぞれ三代四代に渡って生活を翻弄し、ご迷惑をお掛けした事をあらためて心からお詫びを申し上げます。まことにご迷惑をかけました。申し訳ございませんでした。
今日はですね、お約束の通り、2年有余に渡って検証のプロセスをしっかりと踏まえて、予断なく検証を重ねて参りました。その結果、有識者委員会においても、しっかりとした答えを出して頂きました。それを踏まえて、今日、国交省において政務三役会議を開き、そして八ッ場ダム続行という結論を得させて頂きました。
そして3時から閣議があり臨時閣議にも参りまして、そのあとの閣僚懇談会において、野田総理をはじめ全ての大臣、閣僚の方々にも、その旨を国交大臣が全てのプロセスを踏まえた上で、八ッ場ダム続行を決定させていただいた旨をご報告して、そして記者会見を済ませて、直ちにここに参った様な次第でございます。
特にこの地元の皆様方にとっては、この大利根川流域下流部は、まさしく日本の心臓部でございます。その心臓部が実は、ご存じの様に永年の間の治水の積み重ねの結果、なんとか安全度が上がって参りましたが、もともと利根川は、東京湾に流れ、そして江戸川であり、荒川であり、河川が乱流していた洪水の多い低湿地であったこの地域を、先人達が江戸時代以来、営々として治水をやって、そして安全度を上げ今や世界の東京首都圏と言いますか関東の中枢部。そう言う繁栄する地域を作ってきた訳でありますが、それはとりも直さず上流の皆様方がいろいろな犠牲を強いられ、そして水を生み、水を供給し、あるいは治水の大きな犠牲になりつつも、この日本の中枢部の繁栄のために、それを甘んじて受けてきた頂いた結果でございます、そしてこの2年間については、今までの経緯、ご承知のとおり皆様方にとっては、本当に納得しがたい事の連続であったと思います。しかしそこをよく耐えて下さって予断無く検証のプロセスを皆様方がお認めを頂いた。その検証のプロセスに則って今日ここに至ったという訳でございます。これからは地元の皆様方のここまでご迷惑をかけて生活の再建と言っても、地域自体がすでに相当の影響を受けて皆様方にとっては、本当は怒り煮えくるというところが多かろうとは思いますが、そこはなんとかこれから生活再建を含めて地元の振興に、地元町あるいは大澤知事さん県を含めてしっかりと取り組ませて頂きますのでどうかその辺はご容赦を頂いて共に明日に向けて頑張って参りたいと思います。
まずはご報告とお詫びを兼ねてのご挨拶とさせて頂きます。ありがとうございました。
<拍手>
司会
それではこれから先は、ご発言いただければと思います。
では大澤知事さん、よろしくお願いします。
大澤知事
前田大臣におかれましては、本当に今日は非常にタイトなスケジュールの中で、この八ッ場ダムが建設されますこの長野原の地まで来ていただきまして、長野原、また東吾妻町長をはじめ関係者のみなさんに、この八ッ場ダムの建設に至る経緯を報告、ご説明いただきまして、心より厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。
そもそも、この八ッ場ダムに於きましては、民主党のマニフェストにあるから中止、我々としては、そのマニフェストについて、本当に十分な検証がされて載せたのか、根拠があったのか、非常に疑問に思っておりました。前原大臣は、当時マニフェストにあるから中止と、中止表明をされて、それから2年間地元の方々は本当に先の見えない不安な中で、非常に厳しい環境でこの2年間やっておりました。
今日、前田大臣の報告を聞いて、本当に、どれだけ胸がほっとしているか計り知れないものがあろうかと思っております。これで1日も早くダム本体の着工をしていただいて、生活関連事業の1日も早い完成をしていただいて、我々群馬県としても、この吾妻流域の今後の地域発展のために全力を尽くして、地元の町長、町と一緒にやっていきたいと思っておりますので、是非、国におかれましては、八ッ場ダムの完成に全力を注いでいただけるよう心からお願いを申し上げます。
今日は本当にお忙しい中、現地まで来ていただきまして、重ねて感謝を申し上げます。ありがとうございました。
司会
高山町長様、お願いします。
(※「高」は「はしごのたか」だが、機種依存文字のため「高」と表記)
高山町長
大臣、ようこそおいでいただきました。本当にありがとうございます。
また、英断をいただきまして、心から感謝を申し上げます。
14日の日に副大臣、政務官のところに最後のお願いをして来ました。
そのときに、政務官、副大臣から大臣の意向を汲み取ることができ、大変心強く思っていたのですが、横槍も入っていることもありますので、決断しにくいなあということは感じていました。
決断においては非常にありがたく心から感謝申し上げます。
これで希望が持てますので、2年3ヶ月という無駄な期間があったのですが、それを取り返すべく頑張っていきたいと思っておりますし、現場の所長以下引き続き頑張っていくということでございますので、どうぞご支援の程よろしくお願い申し上げます。
今日は遠いところ大変ありがとうございました。
こんなに遠くまでわざわざ来ていただけるとは本当に思ってもおりませんでしたので、感激新たでございます。
大変ありがとうございました。
司会
中澤町長様、よろしくお願いします。
中澤町長
前田大臣、今日は本当にお疲れのところおいでいただきまして、本当にありがとうございます。大臣の決断と、そしてご努力に心から敬意と感謝を申し上げます。
東吾妻町の町民も本当に心から喜んでおります。この2年間、これを取り戻す、これからですね、本体工事それから生活再建事業、急ピッチで取り組んでいただきたいというふうに思っているところでございます。どうぞこれからもひとつ、よろしくお願いいします。
本日は本当にありがとうございます。
司会
竹内議長さん、よろしくお願いします。
竹内議長
前田大臣、本当にありがとうございました。前田大臣のご決断に感謝して万歳をしたいと思いますので、皆さん、よろしくお願い致します。じゃあ、お願いします。万歳。
出席者
万歳、万歳、万歳
竹内議長
ありがとうございました。
住民
なんか胸がいっぱいで、本当、お忙しい中、私たちのために、こんな山の中お越しいただきましてありがとうございました。実は、昨日、今日と焼津の方に出かけており、昨夜のテレビを見ていて凍結という速報が出ていた。昨夜は、旅の先の宿で一睡も出来ませんでした。そちらの新聞を今朝見たときにも、まだ、凍結と大きく新聞の活字にありました。本当に重い気持ちの旅となりました。旅の途中で大臣の決断の一報が入りまして、もう嬉しくて、嬉しくて、なんて素敵なクリスマスなんだろう、大きな大きなサンタさんがこの町にやってきた。本当に飛び上がる思いであります。明日は私の主人の15年目の本命日でございまして、とっても良いお知らせ、とってもいいお墓参りができることに感謝しております。これからは大臣のこのご努力の下、私達も大臣のお気持ちを無駄にしないように生活再建に向けて、そしてまた、明るい未来に向けて頑張っていきたいと思います。本日は本当にありがとうございました。
司会
ほかにどなたか?
前田大臣
プロセスに従って、決めさせていただいたわけですが、まさか、ここへお詫びに参ったのに、本当に皆様方に、このような応対をしていただいて、私も感激をしております。一方的に迷惑をかけてきたわけですから、皆様方に犠牲を強いてきたわけですから。それにも関わらず、こういう形で、本当に感激しております。担務の大臣として、とにかく誠実に、皆様方のふるさとが、かつてのふるさとになりますように、我々もできる限りのことはいたします。どうか、これからもみなさま方大いに、先を見据えて頑張っていただきますことを最後のお願いと致しまして、知事さん、そして町長さん、議長さんをはじめ地元の皆様方、本当にありがとうございました。しかしスタートはこれからです。どうもありがとうございました。
司会
それではこれで会談を終了したいと思います。どうもありがとうございました。