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災害復旧事業
群馬県は、北西部の急峻な山岳地帯では土石流などの土砂災害を、東部の低地地帯では内水による被害を受けやすい地形で、また気象的にも雷雨による集中豪雨が発生しやすい特性があり、異常気象による多くの災害を被ってきました。
特に戦後間もない昭和22年~24年のカスリン、アイオン、キティ台風時には、多くの尊い命と甚大な財産が失われ、戦後においては、昭和56年、57年と2年連続して台風に襲われ、災害史上に残る大きな災害が発生しました。
近年では、令和元年台風第19号で西毛、吾妻地域を中心に24時間雨量が300ミリメートルを超え、中でも下仁田町、箕輪、万場等の雨量観測所では、昭和56年8月台風第15号で観測した489ミリメートルの記録を更新、利根川、石田川等の7河川で観測史上最大水位を記録し、大きな被害が発生しました。
災害復旧事業は、台風、豪雨、地震などにより河川、道路、橋梁などの公共土木施設が被災した場合にこれを原形に復旧する事業です。復旧にあたっては、「美しい山河を守る災害復旧基本方針」に基づき、自然環境の保全に配慮した復旧を行います。
異常な天然現象により生じた災害であることが事業採択の要件になりますが、異常な天然現象とは、河川災害では水防団等が堤防へ出動する等、警戒にあたることを必要とする状態であることを示す水位である「警戒水位(はん濫注意水位)」以上の水位、河川以外の施設災害では、最大24時間雨量が80ミリメートル以上の降雨、又は時間雨量が20ミリメートル以上の降雨、等があります。
※過去の災害復旧は洪水記録のページをご覧ください。